マッドフラップが車検に通らないのはなぜ?落ちやすい形状を避けて当日バタつかない!

タイヤのナットを締める整備士の手元
検査

マッドフラップは泥はね対策として人気ですが、取り付け方や形状次第で車検で指摘されることがあります。

多くは「外側へのはみ出し」「鋭い角やボルトの突出」「タイヤとの干渉」「固定の弱さ」が原因で、不合格というより“その場で直せば通る”ケースも多いです。

ただし検査当日に慌てて外すと、再装着が面倒になったり、固定穴やクリップを痛めたりします。

そこでこの記事では、通らないパターンを先に潰し、調整で通過ラインに合わせる考え方を整理します。

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マッドフラップが車検に通らないのはなぜ?

車の横に立てかけられた新品タイヤ二本

車検で見られるのは、見た目の派手さではなく安全上のリスクが増えていないかという一点です。

「外に出ていないか」「尖っていないか」「回転部に触れないか」「確実に固定されているか」を押さえるだけで通る確率は上がります。

外側へのはみ出しが疑われる

マッドフラップ自体がタイヤより外側に張り出すと、車体外形の扱いになりやすく指摘対象になります。

特に横に広い泥よけや、外に向かって反った形状は「最外側」が増えたと見なされやすいです。

同じ車種でも検査ラインや担当者の見方で指摘の出方が変わることがあるため、余裕を持って内側へ収めるのが安全です。

迷ったら一度外して通すのではなく、取り付け位置の調整で“常用状態”のまま合格できる形に寄せるのが後悔しません。

角や金具が危険形状に見える

プレート状のマッドフラップは角が立ちやすく、金具も含めて「突起」に見えると指摘されます。

硬い素材で角が鋭いほど、触れたときの危険性が高いと判断されやすいです。

ボルトの先端が外に向いていたり、ワッシャーが飛び出していたりすると、見た目以上に減点されます。

角の処理と金具の向きは、車検の直前よりも取り付け時点で整えておくと安心です。

タイヤに干渉している

ハンドルを切ったときや段差で沈み込んだときに、タイヤがマッドフラップへ当たると不適合になりやすいです。

干渉は走行中の破損や脱落につながり、周囲への危険が増えるため見逃されにくいポイントです。

車高を下げている車や、タイヤサイズを変えている車は特に干渉が出やすくなります。

静止状態で当たっていなくても、揺れや荷重で当たる設計は“危ない”と判断されやすいです。

固定が弱く揺れが大きい

マッドフラップが大きく揺れると、走行中に外れて飛ぶリスクが高いと見なされます。

ゴムが柔らかくても、取り付け点が少ないと風圧でめくれてタイヤに触れる場合があります。

ビス止めが緩んでいるだけでなく、樹脂リベットが劣化しているケースもあります。

検査前は“増し締め”だけでなく、固定部材の状態も一緒に確認するのが効率的です。

最低地上高や段差で擦る

車高が低い車で長いマッドフラップを付けると、段差で擦って変形しやすくなります。

擦って裂けたり、折れ曲がって尖った断面ができると、突起として指摘されることがあります。

また擦った結果、取り付け金具が露出して外向きに飛び出すこともあります。

「当日は大丈夫」ではなく「普段の運用で変形しない長さ」にしておくと安定します。

サイズ変更が大きいと別の手続が絡む

外装部品の追加は軽微な変更として扱われることが多い一方で、寸法や重量の変化が大きいと扱いが変わることがあります。

マッドフラップ単体で手続が必要になるケースは多くありませんが、フェンダー拡大やバンパー変更と同時だと判断が厳しくなりがちです。

「部品単体は問題ないはず」と思っていても、組み合わせで外形や突起の評価が変わることがあります。

外装カスタムをまとめている車ほど、全体としての安全性を意識した調整が近道です。

検査前に相談すればやり直しが減る

不安がある場合、持ち込み先の整備工場や車検場の相談窓口で事前に見てもらうとやり直しが減ります。

写真だけでも「どこが危ないか」の当たりを付けられることがあり、調整の方向性が決まります。

特に左右のはみ出しや金具の突出は、口頭よりも現物確認が早いです。

時間と費用を抑えたい人ほど、当日に賭けるより前倒しで潰す方が結果的にラクです。

車検で見られやすい外形の境界

カットモデルの自動車エンジン内部構造

マッドフラップの合否は「何が車両の外形として扱われるか」と「危険な突起に当たるか」で決まりやすいです。

ここを押さえると、検査員の指摘が入ったときにも“直すべき箇所”がすぐ分かります。

タイヤ周りの張り出し

車体の外側に回転部が見える状態は安全上の観点で問題になりやすく、タイヤ周りは特に注視されます。

マッドフラップが外側に出ると、回転部を覆うどころか外形を押し広げた扱いになりやすい点が落とし穴です。

見た目の幅ではなく「最外側がどこか」で判断されるため、内側へ寄せる調整が有効です。

ホイールやナットの外側突出がある車は、マッドフラップ以前に車体側の調整も必要になります。

見られ方 最外側の位置
指摘例 外側へ広がった
回避策 内側へオフセット
注意点 左右差が出やすい

危険な角の印象

外装部品は歩行者などに触れたときの危険性が重視され、角が鋭いと評価が下がります。

プレートの角だけでなく、金具の端やボルトの先端も“外側へ向いた突起”として見られます。

角が立つ理由は加工精度よりも「切断面がそのまま」「補強板の端が露出」など運用上のものが多いです。

  • 角の面取り
  • 断面の保護モール
  • ボルト先端の内向き化
  • 金具の露出を減らす

回転部への接触リスク

車検では、回転部に触れる可能性がある部品があると安全上の問題として扱われやすいです。

マッドフラップは本来、泥はね防止のためタイヤ近くに付くので、クリアランスの設計がシビアになります。

ステアリングを最大に切った状態や、荷重をかけた状態での干渉を想定しておくと安心です。

当たった跡が残っている場合は、見ただけで分かるため早めの位置調整が必要です。

指定部品でも条件は残る

泥はねよけは車体まわりの指定部品として挙げられることがあり、手続面が簡素化される考え方があります。

ただし指定部品だからといって、外形や突起の基準まで免除されるわけではありません。

つまり「手続が不要でも、形状が危険なら指摘される」という整理が実務では分かりやすいです。

迷ったときは“指定部品かどうか”よりも“安全上の見え方”を優先して調整するのが結局早いです。

不合格になりやすい取り付け例

エンジンルーム内で整備作業を行う整備士の手元

車検で指摘される例にはパターンがあり、先に知っておくと対策が単純になります。

ここでは、実際に起こりやすい“やりがち”を中心に整理します。

外側へ反る取り付け

固定点が少ないと、走行風でマッドフラップが外側へ反り、最外側が増えたように見えます。

静止状態では内側に収まっていても、反り癖が付いていると検査時点で外へ出て見えることがあります。

特に寒い時期は素材が硬くなり、反りが戻りにくくなることがあります。

フラップのカットや補強で“常に内側へ倒れる”方向に癖付けするのが安全です。

金具の突出

補強ブラケットやステーが外に向かって露出していると、マッドフラップ本体より先に指摘が入りやすいです。

よくあるのは、L字金具の角がむき出しで、しかも外側へ向いているケースです。

ボルトの長さが過剰で先端が残っているだけでも、“突起”に見えることがあります。

  • 短いボルトへ交換
  • 先端のキャップ装着
  • 金具の向きを内側へ
  • 補強板の角を丸める

タイヤの巻き込み

車高やタイヤ外径の影響で、段差で沈んだときにフラップがタイヤに巻き込まれることがあります。

巻き込みが出ると、破損だけでなくタイヤへの負荷や操舵への影響も心配されます。

特に後輪は沈み込みが大きく、見落としやすいポイントです。

固定点を増やすよりも、まず長さと取り付け角度で巻き込みを消す方が確実です。

固定方式のミスマッチ

樹脂クリップだけで大型フラップを支えると、劣化で割れやすく、揺れが大きくなります。

逆に金属ビスを増やしすぎると、ボルト頭や座金が突起として目立つ場合があります。

車種専用の固定穴や純正のクリップ位置を使う方が、最小の突起で強度を出しやすいです。

固定の考え方 少ない突起で強度確保
避けたい例 外向きボルトの多用
優先策 純正穴の活用
見落とし クリップの劣化

車検に合わせる調整の手順

レーシングカーのサスペンションを調整する整備士の手元

調整は“外すか付けるか”の二択ではなく、通る形に整えて常用できる状態にするのが理想です。

順番を守れば、無駄な作業が減り、見落としも起きにくくなります。

位置決めの基本

最初にやるべきは、左右で同じ位置に付いているかを揃えることです。

左右差があると片側だけ指摘され、原因が分かりにくくなります。

見た目ではなく、フェンダーの基準点からの距離で測ると再現性が上がります。

  • 左右で高さを揃える
  • 外側の出幅を揃える
  • 後方への傾きを揃える
  • タイヤとの距離を確保

固定の見直し

揺れが大きい場合は、固定点を増やす前に“固定の質”を見直す方が効果的です。

クリップが緩いなら新品へ交換し、ゴムワッシャーで振動を減らすと安定します。

金具を足す場合は、外側へ突起が出ない向きと長さを最優先にします。

消耗品 クリップ
補助材 ゴムワッシャー
工具 トルク管理
注意 外向き突出を作らない

角の処理

角が立つなら、見た目の問題ではなく安全上の問題として扱われると考えるのが確実です。

面取りや保護モールで、触れたときに引っ掛からない形に寄せます。

カットした断面は意外と鋭くなるので、切った後の仕上げが重要です。

角が立つ補強板も同様に丸め、外向きに尖らない構成にします。

干渉の最終確認

最後に、ハンドルを左右いっぱいまで切った状態で、フロントの干渉がないかを確認します。

次に、後輪側は車体を揺すって沈み込みを作り、当たりそうな箇所がないかを見ます。

擦った跡が残るなら、そこは“たまたま”ではなく再発します。

干渉が消えない場合は、長さの調整が最短ルートです。

交換するなら選び方で差が出る

車両整備のためリフトに乗せられたシルバーのコンパクトカー

既存のマッドフラップを調整しても不安が残るなら、交換で解決する方が早い場合があります。

選ぶときの基準を持つと、次の車検でも同じ悩みを繰り返しにくくなります。

純正形状の安心感

純正は外形や突起の考え方が最初から織り込まれているため、車検との相性が良い傾向です。

特に通勤など日常利用が多いなら、割れにくさや固定の安定性も含めてメリットがあります。

見た目の迫力より“指摘されにくい形”を優先したい人に向きます。

  • 外形が増えにくい
  • 固定穴が合う
  • 耐久性が安定
  • 再装着が簡単

車種専用の作り込み

社外品でも車種専用設計は、フェンダー形状に沿うため外側へ出にくいのが利点です。

汎用品よりも固定の前提が合うので、揺れや干渉が起きにくくなります。

ただし補強金具が多い製品は、金具の露出がないかを確認して選ぶのが安全です。

購入前に装着写真を見て、最外側が増えていないかを意識すると失敗が減ります。

汎用品は寸法で選ぶ

汎用品は価格が魅力ですが、合否を分けるのは“幅と長さ”です。

長いほど泥はねは減りますが、擦りやすく変形しやすくなります。

幅が広いほど見栄えはしますが、外側へのはみ出しのリスクが上がります。

優先項目 長さ
落とし穴 段差での擦り
優先項目
落とし穴 外側への張り出し

取り外し前提の運用

どうしても見た目優先で大きなフラップを付けたいなら、車検前に外す運用も現実的です。

ただし毎回の脱着で固定部が傷むと、別の不具合を呼びます。

外す前提なら、工具なしで外せる固定方式や、部材が手に入る構成が安心です。

  • 固定部材の入手性
  • 穴やクリップの保護
  • 左右で同じ手順
  • 再装着時の位置決め

迷いを減らすための結論

エアフィルターを交換する整備士の手元

マッドフラップが車検で指摘される主因は、外側への張り出し、尖った形状、回転部への干渉、固定の弱さに集約されます。

外すかどうかで悩む前に、内側へ収める位置調整と角の処理、干渉の解消を順番に進めるのが最短です。

指定部品の考え方があっても、安全上の見え方が悪ければ指摘されるので、最外側と突起を意識した作りに寄せてください。

不安が強い場合は事前に相談し、当日バタつかない状態でラインに入れるのがいちばん確実です。