車検でアライメントは必要か|やるべき症状と費用感がつかめる!

トルクレンチでエンジン整備を行う整備士の手元
検査

車検が近づくと、「アライメントって調整しておいた方がいいのかな」と気になり始めます。

結論から言うと、車検の合否だけを目的にアライメント調整が必須になるケースは多くありません。

ただし走行の違和感やタイヤの片減りがあるなら、車検をきっかけに整える価値は十分あります。

このページでは、車検とアライメントの関係を整理しつつ、判断の目安と費用感を具体的にまとめます。

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車検でアライメントは必要か

テスターで車の電圧を測定する整備士

車検では「足回りの状態そのもの」よりも、「検査基準を満たすか」が中心になります。

そのためアライメント調整が必須というより、症状があるかどうかで必要性が分かれます。

ここでは車検の検査内容と、アライメントに触れるポイントを先に押さえます。

車検で近い領域はサイドスリップ

車検でアライメントに近い検査として、サイドスリップ(直進時の横ズレ)測定があります。

検査ラインで計測され、基準値を超えると不合格になる可能性があります。

ただしサイドスリップは主にトー角の影響が大きく、四輪全体の最適化とは別物です。

アライメントと車検の合否はイコールではない

アライメントはトーやキャンバー、キャスターなど複数の角度を総合的に整える作業です。

一方で車検は、測定項目ごとの基準を満たすかどうかで判断されます。

つまり「少しズレているが基準内」なら車検は通り得ます。

調整を優先したい典型症状

ハンドルのセンターがずれている、直進で片側に流れる、走行が落ち着かないと感じる場合は優先度が上がります。

タイヤの偏摩耗が進むと、流れや不安定さが出やすくなります。

この段階で放置すると、タイヤ交換の周期が早まり、結果的に出費が増えやすいです。

調整しなくても良いことが多いケース

違和感がなく、タイヤの摩耗も均一で、走行距離が少ないなら急いで調整しなくても問題になりにくいです。

また、車種によっては調整できる箇所が限られ、測定しても大きく動かせない場合があります。

まずは症状の有無を基準に判断する方が無駄がありません。

費用相場は「測定だけ」と「調整込み」で変わる

サイドスリップ調整のみなら数千円の相場で済むことがあります。

四輪アライメントは測定や調整範囲によって幅があり、1万〜3万円前後が目安として語られることが多いです。

ローダウン車などセットアップ要素が増えると、作業が増えて高くなる傾向があります。

依頼先は「車検を通す」か「走りを直す」かで選ぶ

ユーザー車検で当日の合格を優先するなら、車検場近くのサイドスリップ調整が手早いことがあります。

走行の違和感や片減りまで含めて直したいなら、四輪測定ができる整備工場やタイヤ専門店が向きます。

目的を言語化してから依頼すると、見積もりもブレにくいです。

車検当日に不合格だったときの現実的な流れ

サイドスリップで落ちた場合、まずはトー周りの調整で収まるケースがあります。

ただし原因が足回りのガタや部品の曲がりなら、調整だけでは戻りません。

時間と再検査の手間を減らすなら、事前点検で兆候を潰しておく方が安心です。

アライメントが狂う原因を知ると対策が早い

チューニングカーのエンジンルームと大型ターボチャージャー

アライメントのズレは、必ずしも事故のような大きな出来事だけで起きるわけではありません。

日常の段差や縁石、部品交換の履歴など、小さな積み重ねでもズレは進みます。

原因を理解すると、不要な調整を避けつつ、必要なときに迷わず動けます。

段差や縁石は「気づかないズレ」の入口

強めに段差へ乗り上げたり、縁石にタイヤを当てたりすると、トー角が変化しやすくなります。

自覚がなくてもハンドルセンターがずれたり、直進性が落ちたりすることがあります。

次の違和感が続くなら、一度測定を挟むのが安全です。

  • 直進で落ち着かない
  • ハンドルが真っすぐでない
  • 低速でタイヤが擦る感じ
  • 段差でハンドルが取られる

事故や足回り交換のあとは測定の価値が上がる

事故修理でサスペンション周りを触った場合は、目視で問題がなくても角度がズレることがあります。

足回り部品の交換後も、左右差が出ると直進性や摩耗に影響します。

「直ったはずなのに走りが変」と感じるなら、測定で原因の切り分けが進みます。

ローダウンや大径タイヤはセッティングの影響が出やすい

ローダウンやキャンバー調整などを伴うカスタムは、単純な測定→調整だけで終わらないことがあります。

車高やアームの調整と行き来して最終的に合わせ込む流れになることもあります。

この場合は「車検に通す最小調整」か「理想の姿勢に寄せる」かを先に決めるとスムーズです。

原因と影響の目安表

ズレの原因ごとに、出やすい症状を整理しておくと判断が早くなります。

主な原因 段差・縁石
出やすい症状 ハンドルセンターずれ
悪化しやすい場所 フロントトー
次の一手 サイドスリップ測定
主な原因 足回り交換
出やすい症状 直進性低下
悪化しやすい場所 左右差の発生
次の一手 四輪測定

タイヤの片減りを見逃さない

自動車のトランスミッション内部構造の断面図

アライメントのズレは、走行感覚より先にタイヤに出ることがあります。

特に片減りは一度進むと戻らないため、早めに気づくほど損失が小さくなります。

ここでは「どこを見ればいいか」と「ズレの推測」を短時間でできる形にまとめます。

片減りが出るときに起きていること

トーがズレると、タイヤが路面を擦りながら進むような状態になりやすいです。

キャンバーが偏ると、接地が片側に寄り、内側や外側だけが減りやすくなります。

走りに違和感がなくても、摩耗パターンが偏っていれば要注意です。

自宅でできる観察ポイント

専門機器がなくても、目視と触診で兆候は拾えます。

空気圧不足でも似た摩耗になるので、タイヤの管理とセットで確認します。

次のポイントを習慣化すると、ズレの早期発見につながります。

  • 内側と外側の溝の深さ差
  • 肩だけ丸く減っていないか
  • 左右で摩耗スピードが違うか
  • 直進時のハンドル位置

症状から疑う角度の目安表

摩耗パターンと走行症状をセットで見ると、原因の当たりがつけやすくなります。

見える症状 内側だけ減る
疑いやすい要因 キャンバー
併発しやすい違和感 直進の不安定
見える症状 ギザギザ摩耗
疑いやすい要因 トー
併発しやすい違和感 ロードノイズ増

タイヤ交換だけで済ませると損をしやすい

片減りの原因が残ったまま新品タイヤに替えると、同じ摩耗を繰り返しやすいです。

結果としてタイヤ寿命が短くなり、交換費用が積み上がります。

タイヤ交換のタイミングは、測定の費用対効果が上がりやすい局面です。

調整するならどこで何を頼む?

タイヤのナットを締める整備士の手元

アライメントは「測定」と「調整」がセットに見えますが、実務上は分けて考えると失敗が減ります。

まず測って現状を知り、必要なら調整する流れが基本です。

依頼先によって得意領域と価格帯が違うため、目的に合わせて選びます。

ディーラーは安心感と一貫性が強い

車種ごとの基準値や整備履歴を踏まえて進めやすいのがメリットです。

一方で、店によっては四輪測定設備がなく外注になることがあります。

見積もり時に「四輪測定が店内でできるか」を確認するとズレが減ります。

整備工場は症状の切り分けが得意

アライメントのズレが「調整で直る範囲」か「部品交換が必要」かを判断しやすいのが強みです。

ガタやブッシュ劣化があると、調整してもすぐ戻ることがあります。

走行の違和感が強いなら、整備目線の診断が向きます。

タイヤ専門店は摩耗とセットで最適化しやすい

タイヤの状態を踏まえた提案が得られ、交換と同時に整えやすいです。

店舗によっては測定のみメニューや、調整範囲別の料金体系があります。

片減りが主訴なら、タイヤ側から攻めるのが近道になることがあります。

依頼前に伝えると話が早い項目

同じ「アライメント調整」でも、狙う状態が違うと内容が変わります。

短い情報でも先に共有すると、見積もりが現実的になります。

  • 直進で流れる方向
  • ハンドルセンターずれ
  • 片減りの位置
  • 直近の段差ヒット有無
  • 足回り交換履歴

依頼先の特徴を比較表で整理

迷ったら、求めるゴールに合う所を選ぶのが最短です。

候補 ディーラー
特徴 純正基準で整えやすい
価格感 中〜高
向く人 安心重視
候補 タイヤ専門店
特徴 摩耗対策に強い
価格感
向く人 片減り改善

車検前にやるべき準備と注意点

ボンネットを開けた車のエンジンルーム全景

車検の直前に焦って調整するより、判断の順番を固定しておく方がコスパが良くなります。

特にユーザー車検は、当日の時間ロスが心理的にも大きいです。

ここでは「車検前にやること」と「当日の分岐」を整理します。

事前点検の最低ライン

アライメント以前に、タイヤと足回りの基本状態を整える方が効果的です。

次の項目は短時間で確認でき、車検の通過率にも直結しやすいです。

  • 空気圧
  • 溝の残量
  • 偏摩耗
  • ナットの締結
  • 異音の有無

サイドスリップ不合格時の選択肢

当日に落ちた場合でも、動き方を決めておけば慌てません。

調整費用は内容によって幅があり、軽微なら数千円で済むこともあります。

ただし交換や本格的なアライメントが絡むと、費用も時間も伸びやすいです。

状況 軽いズレ
対応 サイドスリップ調整
目安時間 短い
状況 足回りに原因
対応 整備工場で診断
目安時間 長め

「車検のため」と「長持ちのため」を分けて考える

車検に通すだけなら、最小限の調整で済む場合があります。

一方で片減りや流れがあるなら、四輪測定で原因から整えた方が結果的に安くなることがあります。

目的を分けるだけで、不要な出費や中途半端な調整を減らせます。

不安が残るなら基準を決めて動けばいい

車の横に立てかけられた新品タイヤ二本

車検とアライメントは密接そうに見えて、実際には目的が違います。

違和感や片減りがないなら、車検前に必ず調整する必要は薄いです。

逆に、直進性の低下や偏摩耗があるなら、車検を機に測定して原因を潰す価値があります。

「症状があるか」「タイヤ交換のタイミングか」「当日の時間ロスを避けたいか」で基準を作ると、迷いが消えます。